「澪っ!」





「おっお兄ちゃん!?」





そこに居たのは紛れもなく


月斗兄ちゃんだった





「お兄ちゃん、



家で寝てるんじゃなかったの?」





「いや、ちょっと風邪薬を買いに・・・。」





「家で寝てなきゃ駄目じゃん。


私買いに行くのに。」




「そんなことより何で澪が



青山と居んだよ。


陸斗兄ちゃんに


向かいに来てもらう日じゃないの?


ていうかその怪我!」




「ちょっとこけちゃって・・・。

生徒会だから迎え断った。」





「青山ーー!!


お前のせいか?」



「違うよ。


今日、生徒会が終わって


帰ってたらこけちゃって・・・・。


そしたらた・ま・た・ま


青山くんにあったの。



それで危ないからって言って



送ってくれてる訳です。」




我ながら良いいい訳



「そういうことか、


でも青山が澪と一緒に帰るなんて許せない。


青山分かってんのか?」



「すみません、先輩。」





「青山君は悪くないって言ってるじゃん。」





「取りあえず帰るぞ。」




腕を引かれて引きずられていく私は



ただ俊介君を見つめることしか出来なかった