やっと、学校が終わり

はぁ、やっと帰れる……って、帰りたくねぇな

居候する所はいきなりキスされた相手のところって…

俺、可哀想な子だな……

「おーい、透ー。何してんのー?」

後ろから声をかけてきて俺の肩に顔をのけるこいつは

結條 智稀（ﾕｳｼﾞｮｳ ﾄﾓｷ）

俺の昔からの幼馴染だ

「智稀……暑い、離れろ」

「えー、いーじゃん。俺と透の仲なんだし?」

「俺とお前に関係があるとしたら、それは無関係だ。」

俺らはいつもこんな風に言い合っている

俺もコイツの事は好きだが、言うのは少し照れくさい

「ひでぇなー、智ちゃん泣いちゃうぞ……」

コイツのこういうところはウザイ

今日は色々とめんどくさい一日だな…

「逢咲ーー。」

すると、身に覚えのある声がした。