Fahrenheit -華氏- Ⅱ


そんなこんなで、瑞野さんとはハロウィンパーティーの話をしながら、俺は早々に定食を平らげた。


瑞野さんは食べるのが遅いのか、まだまだカレーパスタの半分は残っている。


何となく先に席を立つのが憚れて、俺は彼女が食事を終えるまで付き合うことに。


「何かごめんね?俺らほぼ強引に誘っちまって」


今までの会話から瑞野さんが何か企んでるようには思えなくて、俺は素直に謝った。


もしかしたら瑞野さんも二村に良いように操られてるだけかもしれないし。


「いえ!楽しみにしています」


と、瑞野さんは本当に心から楽しそう。


何かな~……騙してるようで…いや、完全に騙してるわけだけど、こうまで純粋だとちょっとやりづらいな。


と言うわけで、最初は何となく流れで話しかけて、そしたら思った以上に懐かれて(?)瑞野さんの奢りでコーヒーを飲んで、予定より30分遅れで俺は自分の席に戻ることができた。


何か……


疲れた??


まだシロアリ緑川と飯食ってた方がましな気がする。


いや、シロアリよりしっかりしてるし我儘言わないし、気ぃ利くし、優しいし……


って、聞きゃ相当イイ女に違いないが…


「おかえりなさい。部長、ユニマアス社の受注商品についてなのですが


先方が少し数字の手直しをなさりたいようで」


と、一息つく間もなく瑠華が書類を持ってきて、




やっぱ俺、このペースと冷たさが好きだ!と改めて実感。