ここで妙に神妙な面持ちで話していると、誰かに何か噂されるかもしれないしな。
幾ら食堂は人が少ないとは言え、まばらだがまだ食事をしている社員たちも居る。
「お酒は……あまり強い方じゃないです」
瑞野さんは恥ずかしそうに笑った。
そこんとこも瑠華に似てないんだな。こう考えたら瑠華と瑞野さんが似てるのは雰囲気だけだな。
「じゃぁ桐島に相談してノンアルコールカクテルの種類聞いておくよ」
「いえ!そんなっ、とんでもない。お気遣いなく」
とどこまでも謙虚な瑞野さん。
う゛~ん……見た目…と言うか雰囲気は瑠華に似てるのに、中身が全然違う。
「ところで、私ハロウィンパーティーなんてはじめてで、皆さんどうゆう格好でいらっしゃるのでしょうか」
と瑞野さんは少しだけ不安そうに…しかし真剣に眉を寄せる。
「そんな大したもんじゃないから、好きな服着て来て。る……柏木さんもふつーのドレスだって言ってたし」
まぁ瑠華の場合殺人鬼の設定だから、ふつーの格好の方でもいい、と言う理由があるんだけどね。てかあの人、凝った衣装を探したり作ったりするのが単に面倒、と言う理由もありそうだけど。
「綾子にそれとなく聞いてみたら?」と聞くと
「木下リーダーは、『瑞野さんは妖精とか似合いそう』っておっしゃって」
妖精……まぁこのふわふわした感じだと妖精はぴったりな感じはするが。
「でも、妖精なんてちょっと私には不釣合いな気がして……何と言うか恥ずかしいです」
と、瑞野さんは顏を赤らめる。
う゛~ん……瑞野さんの謙虚さを瑠華に少し分けてほしいよ。



