俺と裕二は顔を合わせた。
これって天の助けじゃね!?
「「桐島!」」
ガシッ
俺と裕二、二人が桐島の肩に手を置いて桐島を真剣に見つめた。
「な、何……?」
薄気味悪い何かを見るような疑わしい目つきで桐島が顎を引き、
「お前ぐらい爽やかなら大丈夫そうだ」
「ああ、いかにも害がなさそうだしな」
俺たち二人の言葉を聞いて、桐島はあからさまに眉をしかめ疑いの視線を、はっきりと迷惑そうに変えた。
事情を簡単に説明してあの女を追い払って来いと頼むと、
「やだよ。そんなこと」と桐島は苦い顔。
「そこを何とか!俺を助けると思って」
と、裕二は桐島の前で拝み倒すも…
「ヤだよ。裕二を助けたって何の得にもならないもん」
と、にっこり返される。
ってか桐島…何げにひでぇな。
「俺からも頼む。今度奢らせるから!」
俺は勝手に裕二に奢らせる約束を取り付け、桐島はしぶしぶ
「帰るよう伝えるだけだからね」
と言って、ロビーまで歩いていった。
―――「桐島!キリシマ!!KI・RI・SHI・MA!!」
ってな具合に声援を送って、桐島がちょっと迷惑そうに振り返る。
その顔に苦笑いを返して、俺たちは手を振った。



