中は、まるでどこかの超高級ホテルみたいな感じだった。


そのはじっこに、ベッドが2つ少し離されて置いてある。




「…あ、ベッドは別々なんだ」


あたしが思わず呟くと、海斗はフッと笑って言った。


「何、期待した?」


「…っ?!しっ、してないっ!」


あまりに綺麗で妖艶なその笑みに、あたしは不覚にもドキッとしてしまった。




ー…こいつ、黙ってれば顔はものすごくカッコいいのに。


あたしは、心の中で毒づいた。