お嬢様と執事様?!

「あぁ。まぁ、簡単に言えば社長の修行みたいなもんだな。正式に継げるようになるために、日本で経験をさせておこうって話らしい」


「……ちょっと待って、だったらなんであたしになにも言わないで、いきなりこんな拉致みたいなことっ……」



海斗は、さぁ?と首を振った。


「俺が聞いてるのは、ここまでだ。何でかは知らねぇよ」


「…ちっ、使えない」


「……何か言ったか?」

「……べつに?」