「あっねぇ、ボールペン買お! ボールペン!」 「なんでだ?」 「いーじゃん」 ぶーと唇を突き出すその姿が愛おしい。 ボールペンを手にもち、彼女の手を握る。 掌に何か書いてやろう。 ……そういえばちゃんと言ったこと、あったかな? そして俺は彼女の掌にボールペンを走らせた。