―――――……… 「聞いてなかったならもう一回言ってやる」 「えっ別にいいよ」 「遠慮すんなって。 凪紗、生きてるお前の掌が好きだ。 お前は俺の、俺はお前の生命線だ」 「…つまり2人ともボールペンと」 「なんでそんなボールペンにこだわるんだよ」 「ボールペンはあたしの世界を変えたの。 とっても大切なものだもん」 「俺よりも?」 「さっき言ったじゃん。 倖がボールペンなんでしょ?」 「へへっ。 そっか」 あたしの初恋は現在進行形。