ついにあたしは真っ白の世界から出られるらしい。 っていうか、出た。 どうすればいいんだろう。 何処へ行けばいいんだろう。 あたしには家がない。 何もない。 こんなにも目に写るのはカラフルな色なのに、あたしの望む色はない。 そしてあたしはいつの日かのように、一筋の涙を流した。