「…この線のように消えるのかな……?」 あたしの命は、と続けようとして、やめた。 「ナギサ」 彼があたしの名を呼んだから。 今まで黙って聞いてくれていた彼の低く優しい声があたしの真上から降ってきた。 「ナギサのこの手は人の気持ちを良く考えられるんだよ。 この線の数だけ、ナギサは優しくなれる。 気持ち悪くなんかない」 彼が後ろからあたしを包むようにして、両手で手を握る。