ピルルルル~

「もしもし?」

「雪菜!私よ!李豊よ!」

「李豊!?どうしたの?いきなり。」

「どうしたじゃないわよ!なんで転校すること言ってくれなかったの!」

「だっていきなり朝起きたらママがいて、転校してもらうわよとか言われるし、しかも男子校だよ!いきなりすぎて頭付いていかなかったんだよ!」

「はぁ!?男子校!?」

「うん。私男装して生活してるの。」

「ねぇ、雪菜明日男装してこっち来てくれない?」

「明日は収録あるし白羅のテストがあるから難しい・・・」

「じゃあ全部終わってからでいいから学校来て。てか白羅って誰?」

「拾った。」

「イケメン?」

「イケメンというより美少年だね。」

「白羅くん連れて絶対来てね!」

「だから明日はいそプツッツーツーッ

「切られた・・・」

「明日行かないと五月蝿いね絶対。しょうがない・・・行くか。」

「白羅明日・・・って寝ちゃってるし・・・」

雪菜は白羅をじーっと見つめた。

「白羅はカッコイイね。かわいいし。でも白羅は闇を抱えているんだろう。」

「絶対声が出るようにしてあげるからね。」

雪菜は白羅にタオルケットを掛けた。