「名前は白羅だよ。

「白羅って言うのか。よろしくな。俺は紫苑。」

「紫苑。白羅声が出ないの。なんとか直らない?」

「それは精神的な問題だからな。俺たちにはどうしようもできない」

それを聞いた白羅はシュンとした。

「白羅!大丈夫だよ。絶対声が出るから!一緒にがんばろ!」

そしたら白羅は最高の笑顔を見せた。

ドキン・・・

どうしたんだろう・・・胸が熱い・・・

「どうしたお嬢?顏赤いぞ?」

「なんでもない!それより白羅の学校手続きやっといて!私と同じ学校でね。」

「声が出ないんじゃ難しいぜ?」

「大丈夫!私がサポートする。白羅も行きたいでしょ?」

コクリ

「ほらね!」

「じゃあ手続きしとくわ。」

「このあと私白羅連れて寮に戻るね。」

「いきなり連れて行くんか!?」

「当たり前!」

「お嬢に愛されとるね。こんなに夢中になるなんてあの人以来だわ」

白羅はあの人とは誰か疑問を持っていた。