紫苑、春・・・

絶対二人を辞めさせたりさせない・・・

掟なんて知らない。

ぶっ壊すだけ。

さてと早めに手を回しとこうか。

プルルルル

《はい。》

「お久しぶりです。雪菜です。」

《雪菜様!どうかされましたか?!》

「いえ。ちょっと用事がありまして。掟のことで。」

《紫苑たち破りましたね。ご安心を。今すぐ処分を・・・》

「お願いがあります。その掟を取り消して欲しいの。」

《えっ?それは難しい話です・・・》

「いいから取り消しなさい。命令です。」

《わかりました・・・ですが紫苑たちの処分は・・・》

「紫苑たちの気持ちは迷惑ではありません。許してあげてください。」

《わかりました。》

「ありがとう。無理言ってすまない・・・」

《いえ、とんでもない!こちらが早く取り消せばよかったのです。そうすれば雪菜様に無駄な時間を取らせずに済んだのに》

「いいえ。無駄な時間ではありません。久しぶりに声が聞けて嬉しかったですよ?」

《ありがたきお言葉。》

「ではこれで。」

《はい。》

「ふぅ・・・掟の方はなんとかなったな。