「んっ・・・」

「ふぁ~・・・あれ?ここどこだろ?」

トントン

「入るぞ~。」

「春くんと紫苑?てかここどこ?」

春「俺たちの家。」

「え?なんで??」

紫「覚えてないんですか?」

「う~ん・・・肝試ししてて李豊が襲われてて那珂が来て・・・またやっちゃったんだ・・・私」

春「今回族を潰しただけだ。仲間は傷ついてない。安心しろ。」

「うん・・・なんで私暴走しちゃうのかな・・・それで私みんなに迷惑掛けちゃう・・・」

紫「自分嫌いですか?」

「嫌いかな・・・迷惑掛ける、命を奪う・・・ホント私って生きてる価値ないね。」

春「雪菜・・・」

「人間って意味を持って生まれる。でも私に意味なんてない。ただ壊してるだけ・・・でしょ?生きる意味の無い者は居なくなった方がいい。」

紫「お嬢・・・雪菜それ間違っているよ。人間に生きる意味を持たない人はいない。」

「なんで?私持ってないよ?もしかすると持ってる人を殺してるかもしれない!」

紫「人は生きることと死ぬことが宿命。雪菜は今生きる宿命持っている。それが生きる意味だよ?」

春「そうだよ雪菜。雪菜が今まで殺ってきた人は死ぬという宿命・・・意味を持ってるんだ。」

紫「例え今は死の宿命を持っていてもその意味・・・どうして死の宿命を持っているか自分と向き合う。そうすることで生の意味も少しずつ出てくる。ちゃんと悪い所と向き合うんだよ。」

春「宿命を変えることは難しいかもしれない。でも運命は変えれる。死という運命を・・・」

「変えれる・・・?」

紫「そう。その人1人じゃ無理かもしれないなら仲間頼るんだ。仲間が居なくても1人で乗り越えることが出来るならその分力が付く。」

「力・・・」

春「雪菜の力は強大だ。でもな、力が強くても駄目なんだよ。」

「なんで?」

『乗り越える勇気がいる。』

「乗り越える勇気・・・」