「まだいたの…」


体を起こすと汗をいっぱいかいていて、服が少し湿っていた。

うなされてたのか…私。



「まだいたの?じゃないよ。あやねちゃん倒れちゃうから焦った」


「…そう」



「カレー食べよう!俺おなかすいちゃったよ」


年上のくせに、子どもみたい。
人懐っこく笑うこの男は、きっと孤独をしらないんだろう。

暗闇なんてしらないんだろう。