後ろから話し掛けてきたのは、隣のクラスの美月(みづき)君。

人懐っこい性格で、人気者。しかもイケメンというモテる要素を全て持っている人だ。

「美月君。」
「あ、またや。美月でいいゆうてるやろ?」
「あ、ごめんっ!ところでさ、美月は2分団のリレー代表者なんだね」
「おう。悪いけど、そちらさんの一樹君には負けへんよ。
…いろんな意味で…。」

「え?美月ごめん。負けへんの次なんて言った?聞こえなかった。」

「なんもあらへんよ!
ほなね!咲ちゃん!」


美月はダッシュでいなくなった。