「私、倒れたの?ここまで運んでくれたの、先生?」 「そないなこと、決まっとるやん!」 あかん。 男のくせに、涙が止まらんわぁ…。 「じゃあ、おでこに冷えピタ貼ってくれたのも、そこに置いてあるお茶を持ってきてくれたのも、先生?」 「せや!俺、お前の彼氏やんか!彼女を看病するのは、当たり前やんか!」 「……へ?」 もう、この際やから言ってまおう。 お前がどっかに行ってまわないうちに。