ねえ先生、泣かないでね。 私がいなくなっても、泣かないでね。 あなたが泣くと、大雨が降って 先生の体を濡らしてしまうから。 だから、泣かないでね。 どうしても泣きたくなっちゃったら ずっとずーっと、上を見あげてね。 そうすれば、先生の体は光に照らされて いつまでも輝き続けるから。 ねえ先生。 先生は菜の花なんだから 雨に濡れちゃダメだからね。 先生 ――数え切れないほどの愛を、ありがとう。