「ねえ!」


予想以上に大きく、そして鋭い声で思わず固まってしまった。




「そ・の・コ私に渡して。」



「その子??」



「ふざけないで!!見えてるんでしょう!?」



俺は服の背中をギュッと引っ張れる感覚に後ろを見た。




清ちゃんだ。




「清ちゃんのことですか???」



「そうよ。他に誰がいんのよロリコン!!」




「ろ・・・・ロリコンじゃねえ。しかも突然なんだよ。清ちゃんも怖がってるだろ。」


清ちゃんは小さくうなづいた。