わたしは、ベットの上で正座して祈った。

淑乃先生以外の人には、絶対会いたくない。怖い。


わたしは、泣きそうだった。

目の前にひかれた薄いピンクのカーテンを見つめたまま、じっとしていた。



突然、ピンクが黒に変わった。

少し経ってから、それが学ランの黒だとわかった。

男子がカーテンを勢いよく開けたらしい。


「ちょっ、ちょっと!」
淑乃先生が椅子から立ち上がったように見えた。

わたしにはよく見えないけど。