凍りつく母をさらに追い詰めた。

「わたし、ずっと授業受けてないんだ」

母の顔がどんどん青ざめていく。

「もう、何か月もね」

母の顔が、今度は赤くなった。
青くなったり赤くなったり、忙しい人だ……。

――パチン

思いっきり頬を叩かれた。

「痛いよ……」

じんじんする。

熱を持った右頬を、わたしはわざとおさえなかった。
赤くなったのを、母に見せつけるように……。