茜の空




行っていいのかな…?



あんなこと言っておきながら
やっぱり会いたいなんて都合良すぎない?



でも、今でも思い浮かぶのは
優しい君のはにかんだ顔。



真っすぐに心に入り込んできた君。



気付いたら、どうしようもないくらい
好きになってた…。



半人前な大人な私だから、
どうしていいのかわからずに
結果的に傷付ける形に
なってしまったね…。



許してくれる…?



まだ好きって言ってもいい?



君はまた、笑ってくれるかな……。







その時。



プルルルルル…!!



私の携帯が鳴りだした。