茜の空




帰り道、朋美から連絡を受け、
ご飯に誘われる。



『どーした!?しけた顔して~。』



顔を見るや否や朋美は言った。



『やっぱり悩んだ顔してる!?あ~ダメだ。これじゃ突き放した意味がない。』



『なになに!?話が見えない!!どういうこと!?何かあった!?』



恐る恐る今までの経緯を打ち明けた。



『彼にとって今が一番大事な時期だし、私といたら彼の将来が狭まる気がして、好きになってく気持ちにセーブしてる自分がいてね……だからつい、あんなこと言っちゃった。』



うーんと考え込む朋美。



『でもね友香。結局はさぁ、大事なのはお互いの気持ちでしょ!?そりゃ友香の気持ちはわかるよ。年上だもん。あれこれ考えてしまうよね。でも、そうやって突き放した今、悩んでるのは友香の方じゃない?会いたいんでしょ?ホントはめちゃくちゃ寂しいんでしょ?』



核心をぶち抜くセリフに静かに頷いた。



『うん……会いたい。』



『だったら会いな!?遠慮したら後悔するよ。向こうだって待ってるって。』



背中を叩かれて、苦笑いした。