茜の空




『お願い、準…。今はやめて。ちゃんと説明するから。』



すると背後から。



『どうしたんだ霧島。大きな声出して。長瀬がびっくりしてるじゃないか。』



とうとう萩原先生が出てきてしまった。



振り返って私が説明する。



『すみません。大丈夫です。ただの勘違いですから。ノート出しに来たみたいですよ。』



『何が勘違いなんだよ!』



私の腕を掴んで言う準に、苛つきを
隠せずに声のトーンを落とす。



『今どこにいるかわかってるの!?これ以上困らせないで。そういうのが迷惑なの!』



準の顔色が変わる。



怒りも何もない無表情へと変わっていく。



『あっ……ごめ…』



『わかった。もういいよ。』



静かに君はそう言って、私に背を
向けたの。