茜の空




『長瀬、ちょっといいか?』



久しぶりに1階の職員室に萩原先生が
現れた。
社会科職員室まで来いということらしい。



『最近、どうだ?だいぶ慣れただろう?』



コーヒーをいれながら聞いてきた。
なんか、よそよそしい感じ。



こんな時は大抵何か企んでるはず。



『まだまだ慣れない。』



『そうか?そんなふうには見えんが。』



『女子高生怖い。』



そう言うと、大きな口を開けて
『ハッハッハ!』と笑う。



クリープもシロップも出てこない
萩原先生のいれるブラックコーヒー。



『いや、契約期間のことなんだがな…』



ほら、きた。
本題はこれなんだよ(笑)。



やけに真剣な表情に私も表情を固める。