茜の空




要約一段落ついて、廊下に出て
中の様子をうかがった。



『友香?』



背後から聞き覚えのある声。



振り返ると、やっぱり声の主は
修二だった。



その背後からピョンと顔を出したのが
朋美。



『えへへ~、来ちゃった!』



今日は土曜日で、朋美はたまたま
オフとあって誘っておいた。



朋美が修二も誘ったのだろう。



『俺、来てよかった?場違いじゃねぇ?』



頭をかきながら周りをキョロキョロ
する修二に、私は微笑んだ。



『来てくれてありがとう。ケーキ食べてってよ。』



『えっ!?また友香のケーキ食べさせられるの!?』



『もう!!そんな言い方ないじゃない!!』



2人が言い合うと、朋美はクスクス笑う。