茜の空




『友香カワイイ。』



そう言ってもう一度重なる唇。



夜のライトアップに2人照らされて。



もう、戻れない。



心の中で小さく呟いた。






夜のパレードも、人ごみにはぐれないように、後ろから抱き寄せられてた。



夜空に咲く花火、きっと忘れない。



君を感じていられたこの時間、忘れないよ。



徐々に近付く終わりの時。



この手を離さなければならないの。



『もうすぐ、夢から覚めちゃうね…。』



外に出ると、君はポツリと言った。



『……うん。』



寂しそうに私を見て。



これ以上応えちゃいけないんだって思って俯いた。