………うまく誤魔化せてるよね?



なるべく意識しないフリ。



でも、つい視線を向けてしまう



そしたら向こうも絶対見てる。



ダメだよ。わかってるよね?



自然と目をそらしてくれるけど、



これで何度目だろうね。



私たちは何度だって絡んでしまう。



一番右側後ろの席。



視線の先にはいつも、霧島 準くん。



君はまた、私を翻弄させてしまうの?



また私は、一瞬でも自分を見失うのかな。



わかっていながらそれでも、



また私は、君に触れてしまうのかな。



知らないうちに、染められてくのかな。