茜の空




またまた一気に視線を浴びる中、
一呼吸おいて、前を向いた。



『長瀬友香です。今年、大学卒業したばかりでまだ右も左もわからない新米ですが、皆さんと同じ目線で一緒に勉強していきたいと思ってます。どうぞよろしくお願いします。』



うん、我ながらいい挨拶。
妥当でしょ。



『友香ちゃん!って呼んでいい?』



目の前に座る茶髪のふわゆるパーマで
目がクリッとしたかわいい女子がそう言った。



『えっ?あ、あぁ…いいけど?』



『コラコラ、長谷部。先生に向かってタメ口はいかんだろう。』



萩原先生が間に入るが



『ていうか友香ちゃん童顔じゃない?絶対うちの制服着てても違和感ないんだけど!?』



はぁ!?もう21歳だっつーの!
制服着てたら同い年に白い目で見られるわ(笑)



『で?友香ちゃん彼氏いるの?いないの?』



『年下なんてどうですか!』



『どこの化粧品使ってる?肌チョーきれい!』



なんだ?なんだ?
なんなんだ、この質問攻めは~!(汗)