そう決めた朝から、1日は皮肉にも恐ろしいスピードで過ぎて行った。 気が付くと、もう5時間目のチャイムが鳴り終わって・・・。 教室には私と美姫の2人だけになっていた。 「・・・はぁ~、お待たせ玲!!」 ようやく日誌を書き終わった美姫が、大きく椅子から立ち上がる。 「うん。」 「・・・・ねぇ玲、今ものすっご~く緊張してるね?」 美姫が私の顔を覗き込んで、にまっと笑う。 「・・・も、もうっ! 今ほんとに余裕ないからやめてっ」 私は美姫から目をそらして教室を出た。