すると、美姫の背後からニュッと顔を出す男の子を発見。
美姫も私につられてすかさず振り返る。
「ちょっ・・びっくりするでしょ~っ!!!ばか佑真!!」
案の定、美姫のお叱りが飛んだ。
「あはは、ごめんちゃい! つい盗み聞きしちゃいましたっ」
佑ちゃんは、てへっと言わんばかりに頭をかく。
「あーもー・・・謝り方までばかだし。人がせっかく真剣な話をしてたのに!」
「ごめんなさい、美姫ちゃん! まあ、そんな怒んなって」
「そーゆー態度が嫌なの~。 いっつもふざけるばっかで」
「う~・・ごめんってぇ! なあ? 許してよ美姫ちゃん?」
佑ちゃんは上目づかいで美姫を見つめる。
うん・・さすが、佑ちゃんは分かってるな。
美姫は上目づかいに弱いんだよね~。
「ね?許して? ね? ねっ?」
「あ~・・もぉ! 今日だけだからねっ。 もうふざけないでよ」
「へへ。 了解です! 美姫ちゃん好き~」
「・・ばか!! 調子いいんだから!」
