「なんですか?これは……」


初めて目にするその文言に、私は首を傾げながら幹事長に質問した。


「夏は暑いのが当たり前……君は本当にそう思うかね?」


先程の私の心の中を読んでいたかのように、幹事長は私にそんな質問をしてきた。


「それは…確かに冷夏と呼ばれる夏もありますが、得てして夏が暑いというのは自然界の常識とでも言いましょうか……」



「ブーーッ!残念!」



出来うる限りの憎らしい顔を作り出し、私に不正解を告げる幹事長。



子供かっ!



「残念って、どういう事です?日本の夏が暑いのは常識じゃ……」


「一昨年まではね……」


私の反論を途中で遮り、幹事長は驚くべき事実を私にぶつけて来たのだ!



「日本の夏は、もう暑く無い!むしろ、少し肌寒い!」


「なんですって!!」