先輩は私をじーっと見て待っている。 好きな人なら、やっぱり下の名前で呼ばれるのが嬉しいよね…… 「…き、桐……先輩。」 うぅ、やっぱり呼び捨ては無理! 私はそのまま下を向いた。 先輩が今どんな顔をしているかはわからない。 すると、先輩が座ったまま後ろから抱きしめてきた。