「―――成瀬。」 後ろを振り返ると、先輩がいた。 「ちょっと、聞いてほしい話があるんだ。」 「はい…。」 …なんだろう。 「1年前、ある時授業をサボって屋上で休んでたんだ。少しして誰かが入ってきた。最初、先生かと思った。でも、入ってきたのはうちのじゃない制服を着た女の子だった。」