-杏子side-


「じゃあ、学級委員の頑張ってね!」


「梢ちゃんも部活頑張ってね!」


「おぅ!」


お互いそう言って別れ、私は集まる場所である生徒会室に向かっていた……が。


「…どこだっけ?」


あれ~?


場所なんかあまり覚えてないんだよなぁ…。


「どうしたの?」


振り返ると、かっこいい感じの男の先輩だった。


「あ、えっと、生徒会室に向かってたんですけどよくわかんなくて。」


「君、学級委員長?」


「あ、はい。」


何だろう…。


「俺も今から行くところだったんだ。一緒に行こっか!」


「はい!」


そうだったんだ。


良かった~。


ひとまず安心…。