6階に向かう途中、どこかの教室で女子たちの話し声が聞こえた。 「でもさ、まさかあの教室行くと思わなかったよね(笑)」 「まぁ、こっちとしては好都合だったけどね♪」 ん?なんだ? 「確かに、6階はほとんど人通らないしねぇ(笑)」 6階…? 「まぁ、あたしらの顔見られてないし、誰が鍵かけたかなんてバレないよ♪」 「あの成瀬杏子がいけないのよ。王子に馴れ馴れしくしちゃって。」 ……そういうことか。