そんな親父との思い出にひたっているうちに俺を寮へ案内してくれる生徒会長らしき人が走ってきた。 「遅くなってすみません、高村さん」 「いえ、さっき来たばかりです」 俺はこれから三年間お世話になる寮へと一歩踏み出した。 だが俺は知らなかった。 この男が、 俺の秘密を握っていることを……。