「ここで大丈夫。」 家の近くの駅まで車で送ってもらった。 「いや、危ないから家まで送るよ!」 「大丈夫だから。今日は楽しかったよ。」 「結依はかわいいから心配なんだよ~。・・・俺も楽しかった。」 「気をつけてね。」 「結依もな。」 響の車に手を振って歩き出した。 今日は本当に楽しかった。 きっと、相手が響だったからだと思う。 今日のことを思い出しながら歩いていると、持っていたケータイが震えた。