ニヤけた顔をした男の人達が、お金を印籠のように差し出して、さらに、ニヤニヤしている。何をしても不器用なわたしは、六本木のキャバクラでは稼げなかった。テツジの勧めで、もっと効率的に稼げる違う風俗の仕事へと……

一見、メガネをかけた真面目そうな男の人が、お金という印籠を誇らしげに差し出すと、あたしのカラダを自由に弄んだ。

それでも、ほんの少しテツジと会えるだけで、わたしは幸せだった。

でも、でも……

テツジは冷たい鈍器で後頭部を殴りかかるような言葉で、あたしを東京の冷たいアスファルトの上に投げ捨てた……