『うち夢じゃないよね……高橋君からもらったんだよね』

水嶋は高橋からもらったカードを見つめながら、そっと目を閉じた後、満面の笑みをこぼした。

『オーロラに願いをお祈りすると叶うのかなあ……めっちゃ恥ずかしいけど、あれが消えないうちに、お祈りしようかなあ。うん! そうしよう。うち……高橋君のこと……大好き。将来、高橋君のお嫁さんになりたいです。お願いしま……』

水嶋の目が大きく開いている。

「うわ! あれって流れ星だよね。オーロラの横に流れ星! めっちゃきれい」

少しずつ小さくなって行くオーロラを横切るように、大きな流れ星が地上に舞い降りた。