【短編】ぼくはポチ


「あ…」


大きなお腹をしたミキちゃんが

白いソファーに座る。

その右側がぼくの特等席。


反対側にはミキちゃんが

一生を誓った人がいる。


「…どうした?
 生まれそうか?」

「気が早い。
 予定日まで2ヶ月もあるのに」


笑い合う二人。

幸せそうに笑うミキちゃん。


ミキちゃんが幸せだと、ぼくも幸せ。

みんなが嬉しいと、ぼくも嬉しい。



ぼくはミキちゃんと幸せに暮らすんだ。



勿論、

彼と生まれてくる新しいライバルと一緒に…。







ずぅっとね。














【The end】