竜を狩る者

墜落した時に強かに体を打ちつけたのか。

地に伏せたまま苦痛の声を上げるアンフィスバエナ。

その巨体を挟むようにして、二人の女狩猟者が立つ。

「…弟の仇…」

黒剣を十字に構える瑞樹。

「母さんを病床に伏せさせた恨み…」

由羽が大太刀を大上段に構える。

パーティーを組む際に、約束した。

アンフィスバエナにトドメを刺す時は、二人一緒に。

抜け駆けは決してしないと。

「行きますよお、瑞樹さぁん!」

「ええっ!」

突進と共に閃いた三つの刃は、赤き竜種の双頭を宙に舞わせる!