竜を狩る者

だが、アンフィスバエナとてこの密林の生態系を牛耳る竜種。

このままでは終わらない!

背中の蝙蝠の如き翼を広げて上昇。

瑞樹達の頭上から毒のブレスによる攻撃を繰り出そうとする!

「くっ!」

歯噛みする瑞樹。

如何に切れ味鋭い黒剣でも、空に逃れた竜種には攻撃が届かない。

これが飛竜種と呼ばれる竜種のアドバンテージ。

敵の手の届かない位置から、一方的に攻撃が出来る。

が…。

「それで逃げたつもりですかぁ…?」

おっとりとした口調で、しかし凶悪なまでの刃渡りの刀を引きつけるように構えて。

由羽が切っ先をアンフィスバエナに向ける。

そして次の瞬間!

「何の為にこの刀が長いと思っているんですかぁ…!」

由羽の繰り出した刺突が、空中のアンフィスバエナの腹部を貫く!

激痛に呻く双頭の竜。

アンフィスバエナはバランスを崩し、地響きを立てて地面に墜落した!