竜を狩る者

ギョロリと眼を剥き、嘶きを上げて痛みを訴えるアンフィスバエナ。

鋭い牙を露わにして、由羽に食らいつこうとする!

しかし彼女はその攻撃を飛び退くようにして回避、アンフィスバエナの側面に移動して再び斬り付ける!

由羽の動きは見事なものだった。

竜種の巨体を利用して、小回りを効かせた戦法で次々と傷を与えていく。

だが、冷静さを欠いているのも事実だった。

…己を見ているようだ。

瑞樹は思う。

弟への復讐心に駆られ、周囲を見る事すらせずにアンフィスバエナの討伐にのみ意識を向けていた自分のよう…。

「でやぁあぁぁぁっ!」

勇ましく眼前の敵に向かって刀を振るう由羽。

目の前の竜種はその気迫に押されているように見える。

が、その背後…密林の中からヌッと現れるもう一頭の竜種!

ソイツは大きく口を開け、紫色の毒々しいブレスを吐き出す!