竜を狩る者

そんな時だった。

「お兄さんはぁ、その竜種の依頼を受けるのぉ…?」

気だるげな声が聞こえ、瑞樹はそちらを一瞥する。

…瑞樹と同い年くらいの女性狩猟者が立っていた。

東洋風の甲冑、背中には『ニホントウ』と呼ばれる長尺の刀剣。

何よりそのエキゾチックな顔立ち。

自分と同じ東方出身なのは一目瞭然だった。

「あらぁ…?」

何も返答しない瑞樹に対して、女性狩猟者は二つの事に気づく。

一つ、瑞樹が男性ではなく女性である事。

二つ。

「貴女も私と同じなのねぇ…」

瑞樹と自分が、同郷の人間だという事。

「私は金城 由羽っていうのぉ…貴女はぁ…?」

「…沢田 瑞樹よ」

瑞樹は愛想なく名乗った。