竜を狩る者

「これは報酬のお金よ」

女性が受付のテーブルに、小さな革袋を置く。

ドスン!という重そうな音。

コウが確認すると。

「こんなに!」

中には100枚の金貨がぎっしり詰まっていた。

Dランク依頼の10倍の報酬だ。

流石に危険を伴うだけあって、その見返りも大きい。

「そのお金は貴女の働きに対する正当な報酬なの。危険な竜種を討伐し、人々を危機から遠ざけたという功績に対する報酬…これでワイバーンも、おいそれと人間を襲ったりしなくなるでしょう」

女性は薄く笑った。

「たとえ殺さずに見逃されていたとしても、ね」

(ばれてら…)

内心呟くコウだった。