竜を狩る者

柔らかな舌に走る痛み。

その痛みを訴えるように嘶くワイバーン。

そうやって口を開く度に、コウは二本、三本とナイフを口の中に投げ込む!

舌に突き刺さるナイフ。

さしものワイバーンもこの攻撃を嫌ったらしく、大きく翼を広げる!

上空へと飛び去るつもりだ。

飛翔能力を持つワイバーンに飛び去られてしまっては、どんなに有利に狩りを進めていても指を咥えてみすみす逃がしてしまうしかない。

…だからコウは、それに対しても手段を講じていた。

空に舞い上がろうとしたワイバーン。

その足が、ガクリと地面にくず折れる。

ワイバーン自身、何が起こったのか理解できていない様子だった。

目が見えなくなった次は、体。

体が痺れて、思うように動けない!

空を飛んでこの場を離れるなど、とても不可能だった。