竜を狩る者

時計塔の上。

瑞樹と由羽がムシュマッへに突進していくのが見えた。

ラムダは即座に指笛を鳴らしてフューリーに合図する。

ラムダとフューリーの武器は、共に比較的遠距離からの攻撃が可能。

接近戦をする者達を援護するのに適している。

「こっちだ、竜種!」

ラムダが牽制する為に矢を二本同時に射る!

「ほらほら、こっちにもいるわよ!」

ソーサーシールドでムシュマッへの体に傷をつけるフューリー。

どちらも致命傷には至らないものの、ダメージを与えると同時にムシュマッへの注意を引く事ができた。

その隙に。

「はぁあぁぁぁぁっ!」

瑞樹の黒剣が、由羽の刀が、ムシュマッへの巨体に裂傷を刻み込む!