竜を狩る者

懐に入られたままでは不利。

ニーズヘッグは前脚を振るってローゼンを懐から弾き出す!

叩いただけとはいえ、強烈な竜種の打撃。

よろめくローゼン。

そこへ更に。

「がはっ!」

刺股のように枝分かれした棘を尖端に持つ長い尾が、ローゼンを鞭打ちの如く襲う!

野太い尾によって打ち据えられたローゼン。

その体は宙に舞い、強かに硬い岩盤に叩きつけられる!

その拍子に飛ばされてしまう右手の剣。

「しまった…!」

拾いに行こうとするものの。

「っ!!」

それを阻止するかのようなニーズヘッグの炎のブレス!

高温の息に阻まれ、ローゼンは両手で顔を覆いながら歯噛みした。